名張西高校:学校長より

校長のブログ 

平成26年8月22日
 明治から昭和初期の小説家、田山花袋(たやまかたい、1872~1930)の作品の中に、「名張少女(なばりおとめ)」という短編があるのを知っているでしょうか?
名張少女  近鉄線がまだ通っていない時代の名張。その名張出身の少女が島ヶ原(現、伊賀市)の旅館に働きに出ていて、東京から出張で来た男と知り合い、男を頼って東京に出るものの、当時は死の病とされていた結核にかかってしまいます。それを助けようとする男の姿を、男の妻の視点から描いた作品。妻の目から見れば、夫が旅先で知り合って東京に連れてきた女性をめぐる話なので、当然ながら複雑な思いが渦巻きます。結末は、西高図書館に所蔵されている同書で読んで下さい。
 名張が、都会からみると幻想的な雰囲気を持つ小さな町だった時代のこと。こんな時代のこの地域を描いた書物をひもといてみるのも、いいのではないでしょうか?
 最近、2人から数人がそれぞれ気に入った書物を紹介して、紹介された人がその本を読む気になったかどうかで紹介のうまさを競い合う「ビブリオバトル」というイベントが、さかんに催されるようなってきました。私の上記の紹介は、皆さんを「読む気」にしましたでしょうか………。

校長 加藤 幸弘(かとう ゆきひろ)


平成26年7月7日
 1学期期末試験も終わり、例年ですと暑さがピークに向かう時期ですが、今年は本格的な夏の訪れが少し遅れているようで、西高の管理等前のあじさいもまだ鮮やかな色で咲き続けています。
 気候の変化が例年よりもゆっくりであっても、カレンダーは確実に進んでいきます。7月1日からは、就職を希望する3年生を対象にした企業からの「求人票」が届き始めました。就職希望者には、早くも、進路選択のための最も重要な時期が到来したことになります。
つつじ  経済産業省は、職場や地域社会で多様な人々と仕事をしていくための「社会人基礎力」として、

  前に踏み出す力(アクション)
  -主体性、実行力、働きかける力など
  考え抜く力(シンキング)
  -計画力、課題発見力など
  チームで働く力(チームワーク)
  -発信・傾聴力、ルールや約束を守る力など

の3つを掲げています。高卒の就職では、これらを、筆記試験と面接等により見られます。
 大学等に進学する生徒諸君にとっても、やがて、これらの力が重要になることには変わりがありません。まもなくやってくる夏季休業、その後の文化祭は、前に踏み出すために必要な実行力や、考え抜くために必要な学力や、チームで働くために必要なコミュニケーション力を高めるためのチャンスです。生徒の皆さんには、1年後、3年後、5年後、10年後の「成功イメージ」「達成イメージ」を持って、まもなく本格的になる今年の夏を過ごしていってほしいものです。

校長 加藤 幸弘(かとう ゆきひろ)


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